過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

オジサンになってきました。

   

31歳です。十分にオジサンになってきました。見た目もそうですし、肉体的にも。そして年齢も。

僕はオジサンと言われることについて覚悟しなければならない年齢というのは、おそらくそれは30歳は一つの節目だと思う。実際には28歳ぐらいから徐々にオジサン化しているようにも思うけど。

そしてオジサンというのは昔の僕にとても重要なキーワードであった。

確か僕が17歳ぐらいだったときの話。僕が今となっては尊敬している友人と知り合ったのもこのときであった。この友人からは、深爪の影響も受けた。あまり長い期間のつきあいではないが、1-2年ぐらいだったと思う。そんな短い時間を一緒に過ごしただけだけど、僕としては爪に代表されるように、とても偉大な人で、僕の人生を大きく変えてくれた人だと思っている。(ちなみに後にも先にも「かお。君って男性がすきでしょ?」って聞かれたのは唯一この人だけだった。なおこのときは比率が男性30%-40%ぐらいだったと思う)

この友人は確か僕より少し年上で、僕が17歳ぐらいの時に、23歳ぐらいだったと思う。そして当時の僕や僕の同年代の友人からすれば、その人は十分にオジサンだった。だからよく話しかけたりするときにはオッサンとかオッチャンと声をかけたり、相手もまたそれに反応してくれたのである。

この人は僕が今まで知り合った人の中でも、桁違いの人でもあった。人に好かれることについて、天才的なのである。そしておもしろそうな本を見つけるのも天才的であった。彼の何が魅力的なのかは分からない。だけど凡庸な言葉で表現するなら、会話が天才的におもしろかったし、行動がおもしろかった。会話の押すところと引くところが絶妙であった。感情を上手に表面に出し、喜怒哀楽を共有できる人だった。

顔はごく普通で、特にかっこよくも無い。だけどすごくモテていた。(ノーマルの人です)。前にも書いたかもしれないけど、この人は必ず恋人を見つける時職業やステータスから探していた。23歳という年齢を考えるとそのような出会いも別に悪くはないのだと思うが、とにかくそんなことは普通は相当難しい。当時は「スッチーとはつきあったから次は女医さんかなー。」みたいな感じ。「女子高生がいいから紹介してって友達に言ったら、おまえの歳だったらお金払わなきゃ無理だ」って言われたらしい。

そして当時オッサンと言われても、あまり気にしていなかったようであった。確かに時々「お前らも俺の歳になったらオッサンて言われるようになるぞ」なんて言ってたけど、そうやって親しげに仲間に加われるのはその人の才能だったように思う。
むしろそういう周りとの年齢のギャップや精神的な距離感を、あえてそういうことを受け入れることで近づいていたのかもしれない。し、そういうことができる人っていうことで、魅力的に感じたのかもしれない。

だから僕は、肉体的にオッサンになることには相当抵抗があるしなんとか反抗しようと思っている。しかし他の人から、肉体的以外の部分でオッサン・オジサンと呼ばれることがあれば、それはむしろうれしさを感じる。当時僕が友人に対して使っていたその言葉は、僕は親しみや近しい距離感の表れであった。
もちろん僕に対して使われる言葉は事実の表明か侮蔑の可能性もある。だけど気にせずオッサンと呼んでもらえることは、僕はうれしいことだと思っている。

僕の人生において、数少ない尊敬できる人が言っていた言葉。「オッサンって言われるようになるぞ」という年齢になりました。
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