過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

親は料理がヘタでした。

   

親の料理がまずいことに気づきながらも自分ではどうにも出来ない頃、中学生~高校生の時は相当に辛い時期でした。そんなにまずいと言うなら食べなくていい!とか、つくってもらえるだけありがたいと思いなさい!などとよく言われたものです。

幼少期は、素晴らしいことでもあり残念なことでもありますが、親のつくってくれる(たとえまずい料理だとしても)とてもおいしく食べることができました。しかし徐々にそれらの味について疑問をもつようになり、高校生の頃になると、それが確信へと変わったのでした。

僕は今だからハッキリ言えるし、言いたいのです。まずい料理を出すことのほうが問題だと。確かに普通のレベルの食事にケチを付けるようなことは問題外です。僕としては、レシピの通りに作ってくれるだけで文句はありません。なのに何故それが出来ないのでしょうか。という僕の親への思いでした。
「レシピの通り作ればいいのに」と、それを指摘しただけで、さも文句を言っているような、ケチを付けているような言われ方をするのはちょっと問題があると考えています。

レシピを守るという、そんな当たり前のことを指摘しているだけで、「それなら食べなくてもいい」というのは、あまりにも横暴だと思います。それは例えばトイレはちゃんと便器の中にして!とかそういうレベルのお願いであって、もはや文句でもなんでもないと考えています。作ってくれるのであれば、どんなマズイ料理であっても感謝しなければならないというのは、筋が違うと僕は考えています。

家族の中で料理がヘタというのは、母親と妹です。父親はあまりキッチンに立つ姿を見ませんが、一人暮らしが長かったと言っていますし、そもそも食に興味がほとんど無いようなのでうまい、ヘタというのは正直わかりません。

そして家族における料理がヘタというのはだいたいパターンが一緒です。まず完全にレシピ通りに作らないということに尽きます。というよりこれしかありません。そもそもレシピ通りに作れば失敗などしないはずなんです(和食や包丁をたくさんつかうなど、技術を必要とするものは除きます)。普通の料理でミスがあるとしたら火加減の調節によるコゲとか、加熱不足による生ぐらいじゃないでしょうか。

しかし不思議なのは「レシピ通りに作っている」と本人たちは言うのです。しかしそれは、重要なのか不必要なのかわからないバジルだとかの食材を「買い揃える」ことを意味していました。それよりも重要だと思える、加熱の加減や時間、適量という言葉に必ず惑わされ、それらの積み重ねが味に反映してしまいます。本人たちに撮ってレシピに書いてある「食材をすべて使うこと」が重要であると考えているようです。それと同じかそれ以上に、加熱の加減や適量を守ることについも重要なのですが、それについては考えていないようです。

野菜の切り方もそうでした。できない・面倒という理由で、レシピにない方法を行うのです。そうすると火のとおりが不均一になり、美味しく無くなります。硬くなるとか崩れるぐらいなら気にしませんが、味の染み込み具合に影響があるのは問題です。

味付けもそう。あきらかにマズイ料理を、「薄味が好き」といってごまかすのです。まずいことと、味がうすいことは別です。とくに塩加減は健康の敵であるという認識が大きいので、味付けがめちゃくちゃ=薄味が好きということでごまかしているパターンを良く見かけます。ちなみにまずい料理と薄味が決定的に違うのは、出来上がった料理に塩や醤油をかけて美味しくなればその料理は薄味。全然変化がないか、結局マズイ場合にはまずい料理ではないでしょうか。
味付けはとくに初心者の頃は、若干濃い目に作ったほうが失敗がありません。ごまかせますから。

面倒臭がりというのも料理が下手な理由として大きいと思います。しかし唯一料理を作る中での面倒はある程度は我慢しなければならないのは事実です。ただし手順に基づいてテキパキやればそこまで問題にならないと信じています。

よく「創作」などといってオリジナルをやりたがる人がいますが、料理は日々のことです。そんなオリジナルを開発する必要は全くありません。まずはレシピを忠実に守るように心がけるだけです。1-2年もすれば見違えるほどに美味しくなってくるはずです。特に好きな料理を中心に作り続ければ、3ヶ月ぐらいで、もうベースは出来上がると思います。彼がそうでしたし。

※ちなみに、レシピ通りならほとんど味見はしなくても大丈夫だと思います。僕もほとんど味見しないんで。(そのせいで、最近はずいぶん濃い味の癖がついてしまったので、修正したいと考えています。)

ということで、親の料理が美味しくなかったといいう話からだいぶ脱線してしまいましたが、親の料理が美味しくなかったらぜひ自分で作ってみてください!
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