過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

「失礼」と言える男にオレはなりたい。

   

もうずいぶん前のことである。オレが中学生ぐらいの頃。

その頃オレはバスを利用していた。
空いている座席がなく、パラパラと人が立っているぐらいの混雑状況。時間は夕方だったように覚えている。

会社から帰るのか、会社に帰るのか。そのような時間に、一人の男性がオレの前の座席に座っていた。
見た目からは、40代といったところだろうか。ヒゲが少しあり、スーツをびしっと着こなしている。一言で表すならダンディという感じ。
タイプなど関係なくしても、確かにかっこいい感じであった。

バスに乗り慣れていないのか、ボケっとしていたのかわからないが、バスが停留場に着くと、その人は突然立ち上がりバスから降りようとした。
その時、オレの足を軽く踏んだのである。おそらく踏んですぐに気づいたのだと思う。ちょっと踏まれたと思った瞬間にはもう足は離れていた。

「失礼」

一言謝罪をすると、その男性はバスを降りていった。

オレは中学生であったが、謝罪がスマートだったことに非常に驚いた。
その後オレが社会人になって、そしてそれは自分にも当てはまることだが、謝罪というのは、ごめんなさい・すいません・申し訳ありませんなどの一般的な言葉がある。

失礼、といって謝罪になる場面などほとんど無い。だからとっさの時にも、すいませんとは言えるが、失礼、などという言葉は出てこない。
しかしとっさの時に、そしてか軽い謝罪の時に、スマートに失礼と言えるのであれば、とてもカッコイイことではないだろうか。

まだまだオレにはその言葉を使いこなすだけの力量は無い。しかしいずれはその言葉を使いこなせる様になりたいとオレは考えている。
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