過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

「 昔の話 」 一覧

  2011/04/06    昔の話

電話が途方もなく苦手です。電話をしないために、逃げ・叫び・欺き・驕り・・、とにかく何としても避けたいことなのです。

一方で、電話対応が上手だと言われます。

僕はこの電話に対する恐怖感と対応力の両方を大学生の時のコールセンターのアルバイトで身につけました。
電話を利用するアルバイトというのはとても大変だと考えています。仕事において、見ず知らずの人に暴言を吐かれることはまずありません。ましてやその理由が理不尽なことであったり、他人のミスであったり。そういうことは滅多にないのではないでしょうか。少なくとも僕は社会人になってから、上司や先輩はともかくとして、お客さんから暴言を吐かれたことは一度もありません(ちなみに先輩や上司にも、強い表現はあっても、露骨な暴言はありませんでした)

接客業でどの程度暴言を吐かれるのか、僕はあまりよくわかりません。かつてコンビニでもアルバイトしたことがありますが、コンビニでは少なくとも暴言を受けるようなことはありませんでした。アルバイト仲間もほんの少しだけでした。また、もし暴言を吐かれたとしても、個人は深く傷つきますが、バイト仲間で同情し、慰めることもできました。
言う方としても、直接的に言うので、相手の出方や表情を見ることができ、それが少しは救いになっているようにも感じています。しかし電話の場合、相手の表情が見えない中での言葉は、より強く、より深く心に突き刺さってきます。

かつての僕はバイトで、パソコンのサポート業務を電話で行っていました。基本的には相手からのお願いやトラブルを基に僕たちが案内をするような作業です。ここには怒る要素など無いように思えますが、ちゃんと人々は怒るのです。「ぜんぜん解決しない」「解決までに時間がかかる」「たらい回しを受ける」などなど。もちろんそれを伝え、表現するためには、非常に辛辣な言葉を使ってくるのです。

もちろん自分自身に対する指摘であれば、それは受け入れる必要があります。知識が無いことは自分の問題でもありますし、解決までに時間がかかったり手間をかけたのであれば、それは十分に反省しなければなりません。

しかしほとんどは、自分自身というよりも、仕組みや組織に向けられています。もちろん電話を待たせてるので、イライラしているってこともあるでしょうし。

そのときに、お客は「バカ」までの言葉とは言わなくても、それに近い言葉で罵倒してくることがあります。お客様に謝罪をしつつも、もう少し表現を弱くしてほしいなぁと、僕の心は悲鳴を上げています。今でも、電話が恐怖だと言えば大げさですが、電話には怖い気持ちが片隅にあります。

一方で、それらの言葉に無反応でいる術も身につきました。相手が怒っても手を出してくるわけじゃない。サポートをしている以上、相手が怒ってもこちらにはデメリットは生じないなど。自分の心に言い聞かせて、罵倒を無視するのです。
それができるようになってから、僕はサポートやクレーム対応が上手になりました。

また、元々の僕の声が、お客様にとっては落ち着いているように聞こえ、なかなか評判がよかったのです。当時僕は大学生でしたが、ベテランの方はやっぱり安心できる。とお客様に評価されたこともあります。

しかしその時のクレーム対応の経験から、今では(未だに?)お客様にたいして強く出るところと、頭を下げて引くところのバランスがうまいようです。
電話に対する恐怖感というのは、結局トラウマなのか性格なのかわかりません。しかし電話のテクニックは少なくとも社会では生きているような気がします。丁寧な対応だったら悪い気しないですよね!
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  2010/12/20    昔の話


昔の彼の話。昔の彼のことだが、本人も「かわいい系」という自覚もあっただろうし実際にそのとおりであった。もちろんかわいい子が好きなオレはタイプであった。
バイクにも何度か乗った。オレが運転し、その子が後ろに乗る。カップルらしいと周りからは見るかもしれないが、実際そんな気持ちは当事者にはなかなか出てこないものである。

バイクに限らず車でもそうだが、運転というのは周りを見回す必要がある。歩道を歩いている人も見るし、目の前を走っている車や、となり、後ろ。駐車している車両や信号。結構神経をつかっている。

その子は後ろに乗っているだけである。もちろん車ほど油断はできないので、ある程度注意しながら後ろに乗っていると思うが、運転の比ではない。

俺は歩道を歩いているかわいい子がいるとついつい見てしまう。走行中のそれは危険なのでほとんどしないが、信号待ちとかよく見る。無意識にやっているので、ひょっとしたら露骨になっているかもしれないが、俺にはよくわからない。

その子からよく注意された。走行中は前を見ろ!と。いやいや前見てますよ。見て無いと危険でしょ。そのように反論する。しかしその子が言うには、かわいい子がいると明らかにそっちばかりを見ているというのだ。まさか!
オレは大変驚いた。よそ見をしているのだとすれば、こんなに危険なことは無い。

注意されてからオレは露骨なそれは控えるように意識をしはじめた。
しかしやはりまだまだ見ているようであった。その子をバイクの後ろに乗せると、「ハイ!」と言って、俺のメットをつかみ正面に向けるのだ。運転中だと危ないからやめろ!というだが、イケメンを見てるのが悪いと一蹴されてしまった。

そのような状態がしばらく続き、最終的にはいちいち教えてくれるようになった。「あそこにイケメンいるけど見ちゃダメだよ」とか、「高校生の集団きたけど見たらダメだからね」「アレを見るぐらいなら僕のほうがいいよね」オレがまだ気づいていない人もすでにその子はチェックしていた。

オレはそれを聞いてようやく気づいた。俺よりお前のほうがよっぽどイケメンチェックしてるだろ!と。
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  2010/12/13    昔の話

オレは今までちゃんとした恋愛を数回した。これは義理とかじゃなくて、勢いとかじゃなくてちゃんとした付き合いだったと言う意味で。

それらの恋愛はどれもオレがふられる形で終幕した。オレは性格が悪いのでそれは仕方のないことだと思っている。
しかし一度だけとても悲しい別れがあった。

たしかその恋愛は春頃に始まった。オレは就職してばかりのころ。相手の子は専門学校生だった。メールをして、実際に会って、さらにメールをしてさらに会って。。。そういうことをしているうちに、お互いがひかれ合い付き合うことになった。

当時オレは結構忙しくて、週に半日空けるのが精一杯だった。大体週末の夜に会ってご飯を食べて、相手の家に泊まって翌日の昼過ぎぐらいに帰る。そんな週末をすごしていた。
彼氏らしいことはしてあげられなかったけど、お互いにそれなりに楽しかったと思っている。(オレはそう思ってる)

しかしその年の冬になって、突然平日なのにもかかわらず会いたいと言われた。このとき非常にイヤな予感がしたが、それもまた仕方のないことだと覚悟を決めて夜に会った。
会ってごはんを食べながら話をしていると、突然別れを切り出された。その理由として、「外国に留学するから」ということであった。

本人がより一層の努力をするために別れがきてしまうのは、悲しいことであるがうれしいことでもある。「別れるのはすごく残念だけど、夢に向かって頑張るためならオレは応援するよ。いままでありがとう。」そう言っている最中に、オレは涙があふれてきた。相手もうなずきながら涙をポロポロと流している。

今まで別れの中で涙が出たことは3回しかない。もちろん恋愛だけでなく、普通の別れも含んで。それは小学生の時(友人の転校)、この時、大人になってから(これは死別)。

しかし涙を流す程の別れというのは、自分自身をずっと大きくしてくれるように思う。感動の涙や悔しい涙。喜怒哀楽にはどれも涙が伴う。今回のような涙は喜びの涙だとオレは信じている。
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  2010/10/27    昔の話

※画像はオレです。

オレは20代の前半の時、新宿でたまに飲んでいた。こちらの世界の色々な話が聞けて、大変興味深かった。
そしてゲイの世界は誰でも付き合うことができる。という話を聞いたことがある。いわゆるノンケと言われる男性対女性の場合、確かにモテない人というのは一定数存在する。それはマレだがかっこいいのにもコミュニケーションが出来ないからモテない場合もあれば、奇跡的なブサイクという気の毒な場合もある。

しかしゲイは違う。デブ専・フケ専などかなりニッチな業界もあるし、モテるモテないの度合いはあるにしても、誰かしら付き合ったことがあるように思う。ちなみに今までちょっとブサイクな友人が1人いたが、当時かわいい子と付き合ってた。悔しくてその子をオカズに何発か抜いたのはいい思い出です。

とはいっても、正直あまり実感がなかった。だってやっぱりオレの好きな感じの子は、もう黙っているだけでもモテてるし。誰でも誰かとつきあえる。みんな口をそろえて言うのに、オレはどうなってるんだよ、と。確かにデブ専の可愛い子ととかもいて、都度悔しい思いをしているんですが。そう考えているときに、すごく衝撃なことがあった。

掲示板を見ていると、「えなりかずきくんみたいなイケメンの人と友達になりたいです」そういう書き込みがあったのだ。オレにはすごく衝撃的だった。

いや、えなりくんが悪いわけではない。だけど腑に落ちないですよね。オレにはどうにも納得できない。趣味は人それぞれだと思う。けど、という感情が出てくる。

やっぱりこの業界は奥が深いとその時に実感した。
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  2010/10/23    昔の話

こっちの活動を初めて最初の頃である。自分のポジションやキャラがまだはっきりつかめてさえいないぐらいのころ。

新宿のお店でオールをした。当時学生だったオレはお金も無く、でも体力と時間は有り余っていた。お店のことなど何もわからないオレは、当時仲の良かった友人に付いていくだけであった。

非常に元気な俺達のグループであったが、他のグループから声を書けられた。どこから来たの?とか。何歳?とか。俺達のグループに対して、なんとなく好意をいだいているんだろうなぁと漠然と考えていたが、もちろんオレには全く関係の無いことだった。
ほとんど喋ることもないし、顔もいいわけではない。好きとか恋愛とは無関係だとオレは思っていた。そしてなにより、話しかけてきた人たちは体育会系でオレのタイプではなかった。

グループ対グループで一通り交流していると、なんとなくお互いのグループが合わないと思うようになってきたようで徐々に各々のグループ単位で行動をしはじめた。しかしこの時に、オレは体育さんから声をかけられた。「ちょっと外に行こうよ」と。

オレはこのままお店にいてもひとり黙っているだけなので、体育さんとお店の外にでた。2丁目の何も知らなかったオレは体育さんと一緒に歩き、体育さんは新宿の案内をしてくれた。
「今日はありがとね。オレは友達のところに戻るよ」そういって携帯のアドレスを交換した。
自分のグループにもどると友人たちから色々なことを聞かれた。やれキスはした?とか、どこ行ってきたのとか。アドレス交換は?とか。

決して華やかなことがあったわけではなかったが、こういうキッカケで何かが始まるのもいいかもとオレは思った。
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