セフレと罪悪感

かつてオレにはセフレというのは正しくないかも知れないが、セックスを楽しむだけの友人がいた。一緒に食事をしたいとは思わないし、どこかに出かけたいとも思わない。
でも生理的に受け付けないと言うこともなく、むしろセックスの前後の会話は他愛のないことでも楽しかったし、いくつかの話の内容は今でも覚えているぐらいである。
そんなセフレとはどのぐらいのペースで会っていたのかは忘れた。ホテルの時もあれば外の時もあったし、相手の家というのもあったような気がする。
ゆっくりしたのから、激しいのまで、様々なプレイをしたような気がする。
ちょうど同じぐらいの時、別にもセフレがいた。
あまり覚えてないけど、頭のいい人で、一緒にお風呂に入ることが好きだったように記憶している(ほっとんど覚えてないけど・・・)
この人は恋人がいると言っていた。もちろんセックスだけをする相手に恋人の有無を訪ねるほどオレは野暮じゃない。それは当時のオレだってそう。だけどなぜか恋人がいるという話になった。
ある日、一戦を交えてから会話をしながら何気なく部屋の棚を見た。するとそこには、最初に書いたセフレと、今目の前にいる人が仲良く2人で写っていたのである。
「もしかして恋人ってこの人?」そのように聞くと「そうだよもうけっこう長く付き合ってるんだ」確かそのように答えた。
このときオレは何とも言えないむなしさを感じた。色々な理由があるにせよ、この二人はきっとうまく恋愛関係を続けていたるのだろう。オレというスパイスを隠しながら。
しかしオレの存在というのはどうなのだろうか。単純に快楽のためだけに関係を続け、場合によっては恋愛をしている2人の関係にヒビを与えるかもしれない存在である。