過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

ゲイ雑誌という存在。

   

おそらくゲイ雑誌として、僕の年代にもっとも有名なのは、バディだと思う。今でこそ、出版物というのは、新聞をはじめとして、かなりの部分が苦戦している。ファッション誌などもそうだし、週刊誌もそう。

出版業界が不況な理由は別な人の考察にゆだねるとして、ゲイ業界の出版物も非常に厳しいのが現状だと思う。

かつて、僕が活動を始めた頃、インターネットはそこまで活発ではなかった。せいぜい掲示板を利用した出会いが主体であり、例えば動画を見るようなことは、技術的に不可能だった。テキストのやりとりが主流だったのである。もしくは写真のような静止画。

そのような時代にあって、ゲイ雑誌というのは一定の役割を持っていた。例えば僕が聞いた話では、田舎であったり都内近郊に住んでいる人。そういう人でも、なぜか近所の本屋には、ゲイ雑誌がおいてあったというのである。
近所の本屋では近隣の目があるので、わざわざ隣の駅に行って買ったという話。そして書いてある内容を読んでは、自分が決して一人ではないということ、異常ではないということに安心し、勇気をもらったと言うのである。
またそのような雑誌が自分の住んでいるような田舎にもおいてあることを知って、きっと本が売れる=近所に仲間がいるという、勇気ももらったと言う話を聞いた。

そしてその本は部屋に隠されることになり、それがまた別の物語を生むのだが、それは今は割愛する。

もちろん勇気のためだけに本を買うわけではない。当時はアダルト向けとしての雑誌の役割もあり、今のように動画などが自由に手に入らなかった時代。本に掲載されている人たちをみて、日夜いそしむというのが、一般的な光景だった(らしい)。

僕も20歳で活動をはじめて、最初の頃に知り合った友人は、雑誌を買う人と買わない人にわかれていた。例えば新宿から遠い人、距離や精神的に。は、買う人が多かったように思うし、買わなくても新宿で立ち読みすればいいとか、よくいくお店においてあるとか。そういう人もいた。そして僕のように興味が無いという人ももちろんいる。
※ちなみに僕は、オカズはほぼ完全に男女ものだったので、そういうことにはあまり関心が無かった。また実家だった僕は保管・処理方法を考えただけでも大変であった。

最近の事情というのはあまり分からない。だけど、ほとんど買う人はいないように思う。あんまり聞いたことがない。
昔はコロコロコミックのような、不格好で分厚い雑誌だった。しかし最近はもっとスタイリッシュになって、かなり見た目にも買いやすいようになったと思う。

内容は相変わらずちょっとアダルトに寄りすぎているような気もするが。。。
バディ。みなさんもいかがでしょうか。
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