平凡な人生。

僕はおそらく誰よりも平凡な人生を歩んでいるのではないかと思う。そしてそのような自覚は、僕の今までを振り返ったときにとても重要なことだと考えている。
平凡ではない。それを望む人は多い。個性があって、その個性は他の誰とも違って、自分らしさ。そういう考えや、日々が変化に富み、刺激的なことが毎日のように起きる生活というのはある意味でとてもすばらしいことだと思う。
しかしやっぱり僕は平凡が一番だと考えているのである。
毎日朝起きて会社に行って、仕事をする。夜には帰宅し、彼と会ってご飯を食べたりお酒を飲む。それで一日はおしまい。時にはジムに行ったり、プールで泳いだり、ジョギングしたりするのがせいぜいの変化で、それ以外の大きな刺激は生じない。何か変化があるとしたら、せいぜい旅行ぐらい。
そのような生活が、完全に実現できているわけではないが、かなり近いことは実現できているように思う。
彼もそれは似ている。今のところは家と学校の繰り返し。ジムとプールは日課として毎日のように通っているみたい。彼は友人もほとんどいないので、ほぼこの生活リズムができあがっている。
もちろん僕の場合は、お酒の交流も多いのでなかなか仕事と家とを往復するわけには行かない。だいたい週に1日以上は友人と一緒に会ってごはんを食べたりお酒を飲んだりすることがある。(これでも減った方ですが・・)
しかし僕の考える平凡な生活というのは、おそらく究極的に閉鎖されているような気がする。それが実現できるかはまったく分からないが、友人関係はかなり限定的になり、お酒も限られた場所で楽しむ。
そこまで実現できれば、ほぼ理想だ。
まだ若かった頃、そして独り身だったとき、変化と刺激はとても重要であった。それは端的に表現すれば、恋愛の可能性があったから。もちろん変化や刺激のすべてが恋愛ではないが、自分が渇望していたのは、まさに恋愛の刺激と変化だった。
今となっては、仕事も恋愛も落ち着いているので、変化のない毎日を望んでいる。そして今の状態が、いつまでも、平凡のまま続くのがもっとも幸せなのではないかと考えている。
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