ゲイタンの企画者の話。「おもしろそう是非やりたい」と言えるすごさ。 #ゲイタン

せっかくなので今回ゲイタンバーの(一応の)発起人となったので、色々と思うところをまとめておきたい。そしてこれは、ひょっとしたら他の発起人の参考になるかもしれないし、ゲイタンとは関係のないところで何かを企画するときに参考になるかもしれない。
もちろん「自分のやり方とか考え方とは違う」という視点で読んでもらってもいいかもしれない。
まず僕がみんなと協力しながら物事を決定していく方法は、かなり異質だと思う。僕としては「僕がやりやすいように」ということよりも、唯一僕自身が無理なくできる方法で色々なことを決定しているつもり。しかし同様の手法をとる人を実は見たことが無い。
僕が今回のゲイタンバーで決めたことは、バースタイルでお酒を提供すること、希望としては、今までの大学生が多かったゲイタンの参加者にさらに30代以上の人が来てくれるようにすること。というコンセプトと、バーを貸し切れるお店を見つけることだけであった。
つまり、「この場所でこういうのをやりたい」ということを決めただけで、後は僕自身が決めたことはほとんど無い。何かを決めるときには、他の企画者と相談しながら、おおむね総意となった事柄を決定事項としている。
最初に僕は、貸し切るお店を見つけて、なおかつコンセプトを決めた。そしてそれをまずはTwitterなどでつぶやいたり、過去のゲイタンで積極的に企画・運営をされていた方に協力していただけないかと声をかけた。
また、こういうイベントごとに強いだろう友人であったり、ぜひ一緒にそういうことを考えたいと、常々思っていた友人にも協力を募った。
声をかけた数名の友人は誰もが積極的に協力してくれ、また他の方々も続々と協力してくれることが分かった。今までゲイタンに関わっていなかった人たちが協力してくれるのは、初めての方にとっては負担も大きいでしょうし、とても勇気のいることだと思うので、とてもうれしいことでもある。
あとは決めなければならないことを、どんどん議題として提出し、主にメールで意見交換をした。
開催日をいつにするのか、会費はいくらが妥当か、提供するお酒は、料理は。店に備え付けの備品と、新たに用意するべき備品は。お酒は誰がつくるのか。来店された方には、どうやって楽しんでもらうのか、また楽しんでもらうための工夫は。。。。。。決めなければならないことは無数にある。
一つ一つについて、みんなにお伺いを立てて総意を得るのはすごく大変でもある。開催日にしたって、○日にすれば、企画者の誰かが参加できないとか、○日だと、来店される人が少なくなりそうとか。
お酒にしても、種類が多いと作るのが大変だろうし、少ないと来店される方が満足できない可能性もあるし。もちろんコストも多いからそれは会費にも反映されてしまうし。
安い方がいいと、僕なんかは考えるけど、もちろんそれが正解だとは限らない。多少のコストをかけても、十分な品質のものを提供するべきだという考えもある。だからといって、中途半端な妥協がいいとは思わない。そして僕が無理矢理何かを決定することもしたいとは思わない。
そういう一つ一つの意見を聞いて、全体的に意見が集約される場所を探す。そして結果的に、決まったことと意見が違う場合でも、決まったことについて全力でサポートしていただけるようにみなさんと改めて確認する。そういうことがとても重要だと考えている。
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今回、一緒に企画・運営をしたいと僕が考える方々に少し声をかけました。それはTwitterでしか絡んだことがない人だったりとか、ゲイタンには無関係の人も多かったのです。
「こういう趣旨のイベントをこんどやるんだけど、手伝ってもらえませんか?」そのように声をかけました。
もし僕が声をかけられる側だったら、僕はおそらく消極的になってしまうと思います。だから「いいけど、俺全然働けないよ?」という感じで返答してしまうのではないかと。
しかし声をかけた数名は、「興味あります」とか「ぜひやってみたい」という声が上がりました。
僕にはこれがとても驚いたことでもありました。なぜそういう大変であろうことを積極的にできるのか。と思いますし、知らない人のする知らないイベントに関わることには恐怖心などは無いのでしょうか。
と、自分が声をかけられる側だったら思ってしまうのです。
一方で、声をかける側としては、「働けない」というのは、指示の出し方の問題だったり、役割分担がヘタなだけです。だからそれは僕自身への批判として受け止めて、しっかりと、そして本人の能力以上に活躍する場所を提供するのは、容易ではないかと思っています。
また、当たり前のことですが、知らない人たち、、、それはバックボーンや年齢、生活環境、、、の、色々な人が集まって、一つの何かを成し遂げるというのは、とてもすばらしいことだと思いますし、達成感というのは相当に強いとも思います。
企画を手伝っていただける方には、ぜひこの達成感を共有したいなーと切に願っています。
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バースタイルでお酒を提供することしか決めていなかった僕の案。これは、結構前からやりたいと思っていて、僕が企画や場所を提供してその枠組みの中で楽しむというのは、正直あまりすきではありません。そのような企画は強いリーダーシップと、リーダーの負担が必要だと考えているからです。
そのため、僕は何かをするときにはほぼ必ず、何かの細かい仕組みを取り入れます。そうすることによって、細かい仕組みの部分については委譲したいのです。
今回はそれがイラストの展示でした。
僕が完全にビジネスの世界に生きており、イラストなどのデザイン能力を生かして仕事をしている人たちは、尊敬こそしていますが現実的に一緒にお仕事をしていくのは、また色々と難しい面があると思っています。左脳と右脳などとは言いませんが、大きな考え方の違いがあるのは事実なのではないかと思っています。
(ちなみに、これには理由もあってデザインはこういうのを作って欲しいという思いを伝えるのが難しいことや、”ちょっとの直し” が、全然ちょっとの手間では済まないなど、仕方のない側面も大きくあります) 営業的なことでは、見積もりを “ちょっと修正” することは多く、その手間はたかがしれていますが、それとデザインのそれを混同している人が多いのです
と、そんなおり、友人の書くイラストを見る機会がありました。積極的に創作活動をしている友人は、少なくとも僕が今まで触れたイラストの中で最も商業ベースに近いような気がしました。(ただし僕は芸術全般に関してのそういう能力はゼロです)
何よりも描いている本人がとても素直で、魅力的な人でもありました。
そこで今回はその友人のイラストをぜひバーで展示したいというお願いをしたのです。もちろん積極的に協力してくれることになりました。
その人の書くイラストは、僕が今まで見た作品はとてもゆるい感じで、どれも大変おもしろいものでした。
ゲイタンバーに遊びに来られた際には、是非ともこのイラストの展示も楽しんでいってください。
ご意見等は kaokao.hihi [at] gmail.com までお願いします。
※9/24 ゲイタンバー を行います。
※10/9 ゲイタンバザールカフェ を行います。
参加希望の方はメールください