カミングアウトをしました。

今回は妹に。
かつてカミングアウトについて2 という記事で、兄弟へのカミングアウトはいずれするだろうという話を書いた。
本当は数年先、、、それは35歳が一つの目安として考えていた。しかし特にブログの交流を通じて話を聞くと、カミングアウトしている人は意外に多く、それは友人であったり、兄弟であったり、親であったりした。(職場というのは正直あまり聞かないかな)
僕はそういう話を聞いていて、カミングアウトについては避けて通ることのできない非常に重要なことだと考えるようになった。
今まで基本的には、カミングアウトはあえてご飯が好き・パンが好きということを宣言するようなもので、改めてそれを主張するのは変だとさえ考えていた。また恋人との関係が短期的であったり、不安定になりがちなゲイの世界で、現在の恋人を伝えることが適切なのかも疑問を感じていた。
もちろん、伝える相手によっては嫌悪感を感じる可能性もあり、それもまた積極的な行動をしない理由になっていた。
しかし一方で、例えば自身に恋人がいるのか。という質問の時に、いないとウソをつくのは正しいことだとは思えない。また本当は男性とつきあっているのに、女性に置き換えてしゃべるのも、それが現実的ではあるが、どうもしっくりとこなかった。
僕自身のことで言えば、すでに恋人とは4年目に突入し、将来を含めた安定というのはまったく見えないけど、少なくとも今までは安定していたし、その延長で将来があるならば、さすがに現状を伝えても全く問題が無いと考えるようになった。
もちろん「結婚しない覚悟」という記事も書いているぐらいだし、今さら他の恋人を探すようなことも考えていない。
このような状況から、妹と会話をするときに恋人の話題がでると、事実と大きく離れるようになってしまった。
以上のこと、、、
・他の友人のカミングアウトの話
・考え方の変化
・環境の変化(安定)
・事実との開き
などの理由から、限定的ではあるかもしれないが一部の人にはそれを伝えた方がいいと思った。そしてそのように意識をすると、あとはタイミングの問題でもある。
本当は一番最初にはすごく仲のいい、女性の友人に伝えるつもりだった。しかしタイミングが合わず、それは叶わなかった。
一方で、妹が僕の誕生日に合わせて会おうという話が出てきて、兄弟3人が会う時間ができた。ちなみに兄弟3人だけで会うのはおそらく初めてのことでもある。(妹の一人は、ようやく20歳になったから誘えるようになったというのは大きい)
で、前回も書いたかもしれないんだけど、妹の止まらないトークにずっと付き合わされていた。ずいぶん前に言われた、「建設的な意見はいらないから、とりあえず聞いていればいいの」というニュアンスの言葉を、妹と会話するときには常に肝に銘じている。
ずーーーーーーっと。といっても3時間ぐらいかな?妹の話を聞いていたので、なかなか切り出すタイミングが生じなかった。
「よしじゃあ後一杯飲んだら帰ろうか」というおきまりのセリフが出てしまいし正直焦った。
とりあえずトイレに行って、場の雰囲気を変えて仕切り直し。
トイレから戻ってきて、恋人の話を切り出した。最初は妹の恋人の話。一通り聞いて「で、お兄ちゃんはいないの?」と。そこで僕の本題に。
「今までちゃんと言ってなかったんだけど、一応4年付き合ってる恋人がいるんだよね」
「えー。そうなの?いつも聞いてる時には、その時はいたりいなかったりじゃん?」
「あれそうだっけ?んでも、4年付き合っている人がいるんだよ。で、4年付き合ってるし、ちゃんとした恋人なんだけど、”彼女” じゃないんだよね。。。。」
「え?ってことは男性??」
「そうそう。4年付き合ってるのは男性なんだよ」
という流れになった。もともと1人の妹にはバイセクシャルだってことは伝えていたので、すんなりとした流れでもあった。(想像通りだったし)
もう一人の妹は、そういうのは全く初めてだったが、とくになんのリアクションもなかった。意見や考えも特に言われず。(もう一人の妹がずっとしゃべっていたので、この辺はもう少し時間をかけて促したいと思います)
と、僕の一番最初のカミングアウトは特に大きな出来事もなく、すんなりと終わったのであった。
(ゲイ一般に関するいくつかの質問があったのですがそれについては、ごく普通の感じでした。)
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