はい。あーん。

前回の記事では、「食べさせる」という好意にはトキメキがあるという話を書いた。そしてそれは自然な流れ、勢いのある流れの中で行われていることが前提である。
カップルがよくやるような、「はい。あーん」というシチュエーションは僕はとても苦手である。
当たり前だけど、食事は自分で食べた方が手間もないしおいしい。わざわざ他の人に口元まで食事を運んでもらうのは、なんだか抵抗がある。
僕は自分でできる行為の、一部でも他の人にされるのが苦手のようである。
例えば “姫” として、お風呂上がりには身体を恋人に拭いてもらうという話を聞いたことがある。これは、姫としての扱いをうけることがうれしいからそうしているのかもしれないし、甘えということが両者にとってうれしいのかもしれない。確かに僕も、身体拭いて欲しいって甘えられたら、しょうがないなー。なんて言いながら案外喜んで拭いてあげたりするかも。
あほくさいかもしれないけど、いいんです。うれしいんだから。
しかし、じゃあ僕が同じことをしてほしいか。僕は絶対イヤだ。まあ確かに僕の場合、風呂上がりに身体を拭くのがかなり甘いので、「ほら背中がまだ濡れてるよ」などといって、相手が拭いてくれることはよくある。・・・ちなみにこれは恋人に限らず、友人でも見かねて拭いてくれることもマレにあるのですが・・。
このぐらいならともかく、相手がもし全身を拭いてくれたりとか。ちょっと苦手に感じるんじゃないか。
食事の時に、口元がちょっと汚れた場合、相手から指摘を受けることは問題無い。だけど、「ほら。拭いてあげる」といって口元を拭かれたら。これもやっぱり苦手に感じるかもしれない。
やっぱり僕は色々めんどくさいんだけど、たぶん恥ずかしいんだと思う。申し訳ないっていう気持ちもあるのかな??
そして、意図せざる形でそういうシチュエーションになってしまった場合。例えば食べさせてあげるっていうことで、やみくもに断ることがかえって失礼になるというか、場の空気を乱すことになるような場合。「俺は介護が必要なんですいません。」
そういって毎回ごまかしている。
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