過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

「 月別アーカイブ:2011年07月 」 一覧

  2011/07/11    考え(自分関連)

僕は勇気という言葉が好き。無いよりはあったほうがいいし、「勇気がある」なんだかすごいことのように思える。
この言葉のすごいことはネガティブな言葉との組み合わせにある。「逃げる」と言ってしまえば、まるで卑怯なことにように聞こえるし、少なくともそこからポジティブなイメージは出てこない。

しかし「逃げる勇気を出す」と言う。するとどうだろう、とたんに悩みぬいた結果としての「逃げる」に思えないだろうか。苦渋の選択とでも言うのかもしれない。

かつて高校生のころの友人の話。友人は何でも思ったことをズバズバと指摘する人であった。○○は可愛いけど性格が・・・とか、○○は××と仲が良さそうだけど裏では悪口を言っているとか。学生時代のそれなんて、たわいもないことなんだけど、それでもその時はいちいち重要なことでもあった。

「なんで本当のことを言っているのに批判されなければならないのか」友人はそのように嘆いていた。僕は今もそうだし、その時もある種の「自分の正義」を信じていた。自分の正義に照らして考えると、友人の言うことは一部もっともで、「いちいち言わなくてもいいじゃん」という否定的な気持ちも半分持っていた。

今となってははっきりと、性格がいいとか悪いとか、他人のそういうことはどうでもいいと思える。しかし当時はやっぱりそういう話題は常に盛り上がるのであった。

その時に僕が友人にかけた言葉。「言わない勇気を持てばいいんだよ」と。言いにくいことでも事実をハッキリと主張することはとても勇気のあることだと思う。と同時に、言わなくていいことを言わないことも勇気が必要だと。だからその勇気を友人は持ってないんじゃないか、と。

それが友人に響いたのか、正直全く覚えていない。その後の行動が変わったとも思えないし。だけど僕はそれ以来その勇気という言葉をとても気に入っている。自分の意図と違う選択をしなければならないとき、「別れる勇気」かもしれないし「続ける勇気」かもしれない。「諦める勇気」かもしれないし、「始める勇気」なのかもしれない。そう考えることによって僕はたとえ自分の意図に反しても前を向くことができるようになる。

幸いなことに、そこまで大きな悩みというか、挫折は無い。だけどそれが無いのはこの「勇気」という言葉にどれだけか助けられているのだと思う。最近は「落ち込む勇気」がありすぎて困っているのです。僕には「落ち込まない勇気」がほしいんですがね。
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  2011/07/10    日常

当たり前です。

僕がこのブログを書いていて、今までいろいろな人に言われた言葉がある。それがブログとはだいぶ印象が違いますね。ということ。
正直なところ、僕はとても驚いている。

だって、実際にブログの通りの人なんてイヤじゃないですか?特にこのブログからの僕の雰囲気なんて偉そうだし、色々決めつけてるし。高圧的だし。細かいし。そんな人が実際の社会生活など営める訳がないんです。

なので、僕はイメージが違うと言われるのは、ある意味で当たり前だとも思っているし、そうじゃないと困ります!という感じ。
※ちなみにもう一つよく言われるのは、笑い方が特徴的ってこと。まあこれは仕方ないです。

一方で、今まで録音したボイスログの印象は、実際に近いと言われたことがある。もちろん、その音声は会話ではなく、僕が一方的に話をしているだけ。だから実際の僕とは厳密には違う。でも言葉の雰囲気とか、使っている言葉は間違い無く僕なので、その当たりは事実に近いと思う。

で、もう一つ気になるのは、僕は実際には社交的では全くないということ。Twitterやブログでは活発的な僕のイメージがあるかもしれない。もちろんボイスログの時も、性格は分からないだろうから想像するだけだけど、活発な印象を持つかもしれない。

しかし現実の僕は違う。できれば他人と積極的には関わろうとしないし、実際集団は苦手でもある。

ちなみに、「ですます調」でブログを書いた方が、現実の僕に近づくと思いますが、そうするとなぜか文章が思いつかないんです。不思議なことですが、このように言い切り型の方が、文章が思いつくことが多いので文体はこのようにしています。
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  2011/07/09    フェチ/好み/タイプ

僕自身をタイプだと言ってくれる人は非常に限られている。しかし僕の身体やパーツをタイプだと言ってくれる人は、顔をタイプと言う人よりは存在する。
G男子はどこが引っかかるかわからないという話。

身体の画像を見せてほしい。そのように言われて交換することがある。顔よりも身体が重要だと考えている人の場合、マレにそのように要求されることがあった。

僕自身は、プレイの最中に見られるのは大嫌いだが、普通の状態を見られるのは全くなんとも思わない。
気軽に要求に応えてしまうのである。

そうすると、その人にとって何が引っかかったかわからないが、身体のラインがきれいとか、腹筋の感じがいいとか、様々なほめ言葉とともに、非常に乗り気になったメールが帰ってくることがある。

あそこの大きさもそう。大きい?と聞かれることがある。僕自身は確かに大きいと言われることがあり、(それは最初のころの記事にも書いた) メールのやりとりをしていると、見せてほしい。そのように言われることがある。
このときも同様に何も気にせずに送ってしまう。

大きいのが好きだという人は一定数存在する。たとえばそれは、はっきりとその人が言わなくても、ずーーーーーと触ってくる人だったり、しゃぶりっぱなしの人などがいるからわかりやすい。中には、自分のことは触らないで欲しい、自分が触るだけでいい。などと言う人もいる。

喜んでもらえるのはうれしいが、やっぱりどこか複雑な自分もいるのである。もちろん大きいのはうれしいけど。一方で、小さいから不満という話はあまり聞いたことがない。そういうのはあるのだろうか。
当然サイズには個人差があるため、顔がよくても小さい人もいるし、大きい人もいる。本当に色々個性があって、おもしろいと思うのであった。
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  2011/07/08    昔の話

ゲイの出会いは多様である。僕は「パソコンが得意」と行ってもいいかもしれないが、それを理由として出会ったことは一度もない。困っていれば助けることはあるかもしれないが、基本的には頼まれたこともないし。助けるようなシチュエーションになったこともない。

しかしいくつかの職業は、それだけで募集の理由になる場合がある。

それが今回の霊感の話。
※くれぐれもこの話は、そういうことがあったというだけで、詳細についてはわかりません。

出会い関係の掲示板を見ていると、非常に切羽詰まった内容の募集があった。
「とても困っています。霊障関係に詳しい方お願いします。霊能者・イタコ関係の方いませんか」と。

もちろん僕はこの出会いの対象外である。だけど非常に興味深い内容だともおもった。

通常の出会いであれば、身長・体重・年齢がまずは記載され、自分の特徴を書き、望んでいる希望を書くのである。昔よくあったのは、土日が休みじゃないので、そういう人が希望とか、たばこを吸わない人とか、スリムとかがっちりとか。

そういうのが普通は書いてある。たまにフェチということで、ユニフォームが好きとか、競パンがいいとか。
映画見ましょうとか、サッカー、テニスやりましょうとか、とにかく常識的な文章とともに募集されているのである。

その中に一つ、霊障関係に詳しい霊能者を募集しているのだ。異質なことが分かると思う。

そもそも強い疑問がある。
もし僕が霊関係の仕事をしているとして、その募集に注目するのだろうか。それは仕事のチャンスとして見るのか、それとも困っている人の相談として見るのか。少なくとも友達や恋人関係は期待できないだろう。

掲載する方もする方だと思う。そこで応募してきてくれた人に何を相談したいのだろうか。それはゲイの掲示板を利用しなければならないようなことなのだろうか。

とにかく疑問はつきないのである。
この手の書き込みは僕がデビューしてから定期的に見ていたと思う。そう考えると、一定数困っている人がいるというのだろうか。
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  2011/07/07    考え(ゲイ関連)

ゲイの出会いをする中で、あまり業界に慣れていない人がいいという話を聞くことがある。慣れている人=遊んでいる人という図式なのかもしれないし、慣れている人=友達が多い=浮気が心配
ということかもしれない。

しかし非常に微妙なことがある。たとえば何を理由として慣れていると判断されるのだろうか。2丁目に行く人?友達が多い人?サークルに所属している人?

確かに染まっている人というのは、ちょっと異質なところがある。たとえば僕の場合、社会生活をしっかりと営むことができるのか。というのは重要な指針である。しかしあまりにも染まりすぎてしまっている人は、どう考えても社会生活を営むことができないであろう人も一定数存在する。(その場合、マイノリティ向けの仕事に就ければ、幸せなのかもしれない)

そういう場合は別として、普通程度に染まっている人ならば問題ないと思う。

2丁目で遊ぶことを指標にするのはどうなのだろうか。確かにお酒を飲む場合、飲まない場合に比べて、出会いのチャンスは広がるかもしれない。しかしそれは交友関係が広まるいい意味でのこととして考えることもできる。これをいやがるのはあまり説得力が無いように思う。

結局のところ、処女信仰に近いものがあるのかもしれない。

昔に比べて、2丁目の存在は身近になっているように感じる。それは僕のようなあまり積極的に他者との交流を持たない僕でさえも新宿で飲むことがあるからかもしれないし。ツイッターなどで、比較的簡単に誘ったり・誘われたりできるからかもしれない。

確かに昔に比べれば、染まってない人という条件をつける人は少なくなった。しかしまだまだ根強く、この染まってない人というあいまいな条件は存在しているのである。
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  2011/07/06    昔の話

僕は特に気を遣っていなくても、あまりゲイバレすることはない。それは僕自身が男性的で男性だからっていうのがある。ゲイの中には女性的男性もいるので、その場合は気づかれる可能性が飛躍的に高まる。

相当に酔っぱらうと、「彼女」と言うべきところを「彼」といってしまうので、それはアブナイと自覚しています。

さて、今日は気づかれたときの話。

僕と彼が一緒にいる状態で、僕たちがゲイだと言うことを知らないシチュエーションというのは非常に少ない。僕の一般的な友人に彼が会うことは今のところないし、その逆も少ししかない(大学祭などで彼の研究室の人と会うことがたまーにあるぐらい)

そうなんだけど今まで彼の実家に遊びに行ったことがある。(行ったことがあるというよりも毎年行ってます)

そのとき、彼と同年代ぐらいの親戚の子が来ていた。この子に気づかれたのである。(若い子はすごいと思った瞬間でもあった)

いつもの通り、そして遠慮知らずな僕は彼の実家でも、彼を差し置いて彼の家族と泥酔していた。そのときの記憶は非常に曖昧で、そこで気づかれるような何かがあったのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

このときは親戚の子も特に僕たちのことは友達同士ということで認識していたように思う。

東京で会ったとき、親戚の子と彼が仲良くしゃべっていた。そのときに、僕の表情を伺うように、チラチラとこっちを見ている。このとき、「あぁこの子には気づかれてるんだな」そのように思った

もちろんそれだけなので、僕の勘違いかもしれない。でも確信に近い気持ちである。

僕はとくに隠す必要も無いと考えているし、その親戚の子も態度から察するに別に何とも思っていないようだし、そもそも今の大学生であればゲイにたいする抵抗も少ないと思う。
意図せざる形でバレてしまったことは若干問題があるが、態度が変わらないところを見ると、やっぱりカミングアウトは敷居が低いのかとも思うのである。
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  2011/07/05    考え(ゲイ関連)

カミングアウトについては、三部作で終わりにする予定でした。が、いくつかの興味深いお話を頂いたこともあって、今回もちょっと言及したい。

誰かに何かを伝えるとき、その情報が正しく伝わる保証は全く無い。だから例えばビジネスの世界では、最低限の内容については契約という形で、書いて約束を結ぶわけだし、社会を生きていく中では、それは常識をよりどころにするかもしれない。

カミングアウトについても、同種の問題が発生する。

ゲイであることを伝える時に、それが誤解が無くすべて正しく伝える・伝わると期待することは一種の無謀では無いかと考えている。

いくつか思いつく部分というのはある。例えば僕の説明するゲイと、ゲイのほとんどが感じるゲイというのは違うかもしれない。そう言う意味でも僕自身がそれを説明するために口を開いた瞬間から誤解は生じる可能性がでてくる。

もちろん僕自身の気持ちや考えを、より忠実に慎重な言葉を使ってそれを説明しても、まだ誤解は生じる。例えばそれは言及していない部分での誤解かもしれないし、すでに持っているイメージからくる誤解かもしれない。

例えばゲイと宣言することによって、それを聞いた人は「女性言葉を使ってないじゃん。家族の前では使ってないけど、ホントは使ってるんだよね?」という誤解かもしれない。
極端な場合であれば、それって病気なの?とか、治るの?とか。

これはもう仕方の無いことだと思う。

そしてこれは派生した別の問題を生む。僕→友人→友人 という伝達が行われる可能性である。僕から友人に説明するとき、それはなるべく事実を伝えるし、そこから生じる誤解というのは、そこまで大きくならないだろう。しかし友人が友人にそのことを伝える時、そこには恐ろしいほどの誤解が含まれる可能性がある。

一つは、おもしろ半分という人がいるであろうこと、事実をよく知らない人が噂をすることによって広まる話。それが、僕の無視できる範囲であれば、問題無いと思う。しかしそうも言ってられない状況になる可能性もある。

それについて、僕としては友人を選んで伝えるので、そこから広まることは基本的には無いと考えている。しかし「それは絶対に無い」という意見もある。であるならば、そこから広まるのは仕方が無いのではないか。思いつく具体的なデメリットというのがあまり想像できない。
※ちなみに今まで伝えた数名から他に漏れたことがない(漏れた事実を知らない)ので、今後もそれを想像してしまう。

僕は他人の行動をコントロールしたいとは思っていないし、できるとも考えていない。だから僕が友人たちに伝えた後、その友人がどのような行動を取るのかについては、友人にゆだねるしかない。そしてその考えは今までにおいてはうまくいっていた。

これからは職場でもある程度はオープンにしていくことも視野に入れているので、(少なくとも部下には伝えた方がやりやすいような気がするし)
意図しない形で、伝わることもしっかりと考えていきたい。

  2011/07/04    考え(ゲイ関連)

友人へのカミングアウト。
非常に難しいと思う。今まで書いた、兄弟や親へのカミングアウトについては、受け入れる・入れないというのはあっても、それが原因となって、疎遠になることは基本的にはあり得ないと考えている。だって家族だもん。逆にそれは僕が、今の僕の価値観では受け入れることが難しいような告白を家族から受けたとしても、それが法律で問題がなければ、ある種のあきらめかもしれないが、その事実を受け入れるだろう。

一方で友人は、価値観の違いは距離感につながると考えることもできる。もちろんそんな人が多数ではない。だけど、一部そういう人がいるし、そういう悲劇は聞いたこともある。「言わなければよかった」と。もちろん大多数は「言ってよかった」となるのかもしれない。

僕の場合。
僕は今つきあいのある友人にはそれを伝えてもいいと思っている。今まで、「伝えない」「伝える」であったが、今回は「伝えてもいい」

もちろん伝えれば友人の全員はそれを受け入れると思う。
今まで僕はつきあった人には、男性とも女性とも付き合ったことがあると伝えてきた。そして今まで全員がこういうのであった「かお。らしい」と。

よく分からないのだが、僕はどん欲らしく、そういう意味で男女関係なくそういうことを追求しそう。という、いいことなのか悪いことなのかよく分からない理由を言われたことがある。また「かお。は男でも女でも何でもいいんでしょ。たとえ動物でもね(笑)」とも。

恋人関係、もしくはそれが近くなるときに告げるのは、毎度のことになっていた。僕は今までの恋人の履歴を開示したいとも、して欲しいとも思わない。だけど、まあそういう会話は普通なので、いちいち隠したり置き換えたりするのが面倒。それに僕とつきあうぐらいなので、相当な常識とは違う数々の行動は受け入れてもらわなければならない。

友人たちも同じ。僕と懇意にしてくれる友人たちは僕の常識外れの行動はもう理解してくれている。だから今更好きの対象を伝えたところでいちいち驚かないと思う。で、だからこそ、いちいち報告することなのか。と僕は考えてしまうのである。

「かお。のことだから、いちいち驚かない」そのようなことを言われるために僕はカミングアウトする必要があるのだろうか。

とりあえず友人に対してのカミングアウトは35歳が目安だと考えています。が、早まりそうです。
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  2011/07/03    考え(ゲイ関連)

兄弟へのカミングアウト。僕には妹が二人いる。そして一人の妹への軽いカミングアウトはすでに行っている。

というのも、僕がバイであることはすでにずいぶん前に伝えていた。大学生時代だったと思う。女の子とつきあっていた時にはそのように報告したし、男性とつきあっている時にはそのように報告した。

妹はいわゆる腐女子なので、特にそれには抵抗が無いようである。ただし現実のそれには全く興味も無いようで、話を聞かれたことはほとんど無い。「今は男の子とつきあってるの?それとも女の子?」ぐらい。質問が淡泊なところをみると、単純に興味が無いのか、嫌悪しているのかのどちらかなのかもしれない。

親へのカミングアウトについて、僕はしないと書いた。そして妹については、した方がいいと考えている。
それはやっぱり年齢によるものが大きい。別に僕にとって、妹の存在というのは人生において大きな意味を持たない。家族だけど、仕事も関係ないしそもそも妹の一人はすでに結婚しているし。

しかしゲイとかバイについて、妹はそれを知って考えることができるだろうし、受け入れることだってできるかもしれない。もちろん受け入れられないのであれば、それはそれ。
一人の妹は年齢が僕と一つしか違わない。だから告げることは何ら問題も無いし、日常会話の中で、それを伝えるチャンスというのは大いにあった。

しかしもう一人の妹。こちらが問題である。
何よりも問題なのは、二人で話すことが全くないということ。10歳も離れている妹は、今は20歳。もちろんゲイのことは知っているだろうし、おそらくすんなりとそれを受け入れると思う。
しかしどうやってそれを告げるのか。わざわざ呼び出すなんて絶対無理。でもこれからもきっとっ二人になることは無いだろう。

現実的なのは兄弟3人で会うタイミングを作って、(妹の卒業祝いとか就職祝いとかでね)そのときに、しれっと言うのが現実的だろう。

ということで、兄弟にはカミングアウトしますよ。という話。
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  2011/07/02    考え(ゲイ関連)

いくつかの記事に分割して書きたいと思う。カミングアウトというのは、その対象者によって、考えるべき場所があると思うからだ。

避けて通れないのが親へのカミングアウトだと思う。
ということで、今回は親へのカミングアウトについて。他には友人や(元)恋人へのカミングアウトについても書きたい。

まずカミングアウトについて僕自身が思うのは、そこには自身のエゴが含まれているのではないかという事である。
もちろん嘘偽りのないありのままの自分を表現し、それを家族や他者から受け入れてもらうことは非常に重要なことだと思う。
一方でそれは、オープンにしたいという自身の気持ちが強くなりすぎないように、僕は注意したい。それを言われた方にも、新しい価値観に対峙しそれを受け入れるのか拒否するのか、今までの価値観との葛藤は少なからず生じることになるのではないか。

カミングアウトは容易ではないだろう。それは簡単に想像できる。相手が嫌悪を示した場合、否定的・批判的だった場合。告白することが引き金となって、それまでの関係を維持できなくなる可能性もある。そこまでのリスクを冒してまであえて告げる必要はあるのだろうか。

そして一番身近で一番大きな存在なのが親であると思う。

僕の話。
僕は「親に対してだけはカミングアウトをすることは無い」と考えている。いくつかの理由がある。別に親が受け入れないからとか、否定的に考えているからという理由で告げない訳ではない。きっと親は戸惑いながらも、僕の主張を半ばあきらめながら聞くだろう。そして、たとえ理解できない・受け入れない状態だったとしても、今まで通りに生活は行われていくと思う。親はいい意味でいままでそうだったし、悪い意味でもそうだった。

僕はこのような親の態度をむしろ肯定的に考えている。僕は自由が与えられた方が、うまくやっていく自信がある。自由にした結果がいわゆる親が考える昔から続く常識とは違ったとしても、それが違法でない限りは、親は僕の行動を咎めたりはしないと思う。そんな親なのである。

そしてそれが想像できるが、一方で僕の親は高齢である。今更それを告白されて新しい価値観に触れることの意味を考えてしまう。もちろん親は結婚を期待している節があるし、僕は長男なので、親の常識から考えると、常識的な道を歩まない不安というのがあるだろう。
だけどそれは最初に挙げたとおり、親は僕の好き勝手にさせてくれている。だからそっちの方で(恋愛はしつつも結婚までは至らないんだろう)と考えてもらえれば十分。

十分に高齢の親にとってゲイという新しい価値観を受け入れることは可能なのか。そういう疑問がある。僕の環境においては自分の親には告げないということなだけで、特に親には黙っていなければならない理由は無い。念のため。

だから僕は親にはカミングアウトをしないと考えている。

一方で彼の場合。彼の親はまだまだ若い。たぶんこのブログを読んでいる方で婚姻している人がいれば、きっとあなたと同じかやや上ぐらいの年齢ではないか?(一般的な年齢で結婚し、大学生の子供がいる年齢・・・)そう考えると、まだまだそれを受け入れられる余地は十分にある。
※ちなみに僕の親はもう60歳とか70歳とかですが、彼の親は50前ぐらい??。

40代とか50代であれば、子供がゲイであることを考える時間は十分にあるし、それができると思うし、するべきなのかもしれない。

だから彼には何かのタイミングで、それを伝えて欲しいと思っている。きっと彼にも相当な勇気が必要だと思うし、覚悟も必要。そしてそれは告白する側だけではなく、親の側も相当の覚悟とともにそれを受け入れなければならないと思う。

だけど、きっともう薄々気づいているのではないか?という期待(恐怖)も若干ある。

いろいろな人へのカミングアウトというのは、おそらく最終的な仕上げとして、とても大きなことだと思う。だからこそ慎重に考えたい。

もちろん言うことが重要であれば、言わないことも重要なのではないか。
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