ちょっと険悪になったときのこと。その2

(昨日からの続きです。)
そして今回の件。
もともと今回宿泊する予定のホテルには大浴場が無かった。価格を優先して選んだので、それは仕方のないことだと思っていた。しかし当然不満でもあった。しかしそのホテルには、近所にある温泉施設と提携しており、無料でそこを利用できるというのである。なんとすばらしいことだろうか。
しかし送迎の足が無いため、今回バイクで行くしか方法が無かった。そして食事後に行こうとしてたが、これだと食事でお酒を飲むことができない。それなら僕は温泉施設には行かなくてもいい。
「じゃあこうしよう」と、僕の案。僕は食事の時にお酒を飲んで、彼のバイクと運転で温泉に行けばいいと。何の問題も無い案である。逆の立場であれば、今までよくしていること。僕の運転で僕のバイクででかけてたんだから。
しかし彼には不安な点があったらしい。道が分からない、二人乗りが初めてで怖い、と。近隣の飲食店まで出かけるのに、バイクに乗ったが、それはそれは大変であった。道を間違えたとき、「ねぇ。次はどこ曲がればいいの? / ちゃんと案内してくれないからわかんないじゃん / そんな突然言われても分からないよ / だから二人乗りは無理なんだって」と。ネガティブな言葉の数々。
また運転方法での考えの違いも大きかった。
僕はスムーズに発進してスムーズに停車することが非常に重要だと考えていた。それは教習所の時にも「スムーズな運転を心がけているのはいいと思う。だからクラッチをつなぐときに、ガクッとなったら、その変速は失敗だったと思うぐらいで」といわれたこともある。
しかし彼は違った。クラッチをガツガツつなぐのである。だから発進時はガクガクッとなるし、停車時もガクガクッとなる。乗っている方は非常に怖い。もともとバイクの後ろに乗るのが苦手な僕は、そのような運転では、後ろに乗り続けるのはちょっと厳しい。道が分からないのも仕方がないし、ガクッとするのも仕方がない。だけど、せめて運転はスムーズであってほしいと。
この両者が合わさった結果、、、ネガティブなことと運転の考え方の違い。さすがに二人乗りは無理であった。
「あなたの運転の後ろに乗るのは無理」それが僕の結論であった。彼は「それは僕が悪いんじゃないよね?」と。確かにその通りである。ネガティブな言葉を浴びせ続けられ、それでも僕自身が責任をちゃんと感じられて。そして怖い(と考える)運転を受け入れることができない僕が悪いのだろう。と、責任を感じる部分もある。
結果として食事中は、お互いのバイクで、温泉に向かった。別にそれはそれで問題も無いし、温泉施設も無料で利用できるには十分な設備・清潔であったから大満足であった。