過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

ドラァグクイーンの思い出

   

ドラァグクイーンをご存じだろうか。僕は派手な女装をしている人だと理解している。実際にはパフォーマンスをされる人もいるので、必ずしも一概には言えない。(詳細は wikipedia などで調べてください)

僕は今までドラァグクイーンの人が身近にいたことはない。その風貌などで近づきがたいというのもあるし、もちろん友人でもそのような人はいなかった。
そんな僕だけど、今まで一度だけドラァグクイーンと絡んだ事があり、そのときの事は一瞬の出来事だったが、今でも強烈に印象に残っている。

その日、友人と共に遊んでいた。中でも一人強引な友人がいて、ある意味では非常に強力なリーダーシップと共にどこに行くか、何をするのか決まっていった。新宿2丁目を歩いているとフライヤーを配っている人がいて、クラブに行くという流れになった。

そこでは舞台の上でDJの人が音楽を流していた。スタッフの人がお酒を持ちながらいろいろな人に配っていた。スタッフは僕の所に来て、肩をトントンとする。音楽が騒々しい中 “お酒は飲める?上向いて口を開けて” と、しきりにジェスチャーで表現してくる。

「いやいやお金払ってないしいいよ」とジェスチャーで返すが、”飲めるなら早く早く” ということでせかしてくる。上を向いて口を開けると、直接お酒を口に注いできた。(どうやらサービスだったのかな?)
一緒に行った友達がほとんどお酒をのまかったので、標的にされてしまったようである。

他にもしきりにシャツを脱がしてきた。「オレはいいから友達にやって」といっても、お構いなしである。結局上半身は裸になって、酔っぱらって・・・という状態だった。

そうこうしていると、舞台の上ではドラァグクイーンがステージを始めた。歌やらトークやら大変すばらしく、パフォーマーとして一流だったと記憶している。

そんなパフォーマンスを一通りみて、また2丁目をぶらぶらと歩いていた。遠目に先ほどのドラァグクイーンが見えて、「あー。さっきの人だ」なんて話をしていた。すると向こうもこちらに気づいたようで、「あんたたち!ちゃんとまた戻りなさいよ。途中で抜けてくるなんて許さないわよ」などと言われてしまったのであった。

僕は大変驚いた。こちらから向こうを認識できるのはある意味で当たり前である。しかし舞台の上に立っている向こうから、なぜこちらを認識できるのか、と。
もちろん物理的に僕たちを見つけることはできるはずだ。むしろ舞台の上なので見つけやすいかもしれない。しかし僕たちグループはたくさんいるお客さんの中の一人。それを考えるとすごいことだと考えている。

ドラァグクイーンは油断できない!というのが僕の結論。
ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

 - 昔の話