若さとスマートさ。

最近、立て続けに何人かの人と会いました。ブログでの交流やTwitterでの交流を通してです。もちろん僕は彼氏がいることを表明していますし、彼のことが大好きです。それとは関係なく、やはり新たな友人関係の広がりは、僕自身とても刺激を受けています。特にblogを始めてからは、今までとは違うコミュニケーションの広がりに驚きを感じています。
今まで出会った人のほとんどは、年下~同年代でした。特に年上を避けていることはないのですが、おそらくTwitterやこのブログで表明している内容から、年上の方は若干遠慮されているのかもしれません。
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今までの出会いの中で、非常に興味深いいくつかのことがあった。今までの出会いでは、主に年下であったが、例えば待ち合わせの仕方一つとっても、少なくとも僕が常識だと考えていたことのほとんどは役に立たない事を知った。
若い子は待ち合わせの仕方が下手だ。それは魅力でもある。
僕は仕事でも待ち合わせは非常に簡単に行われる。時間と場所と連絡方法ぐらいがあれば問題ないのではないだろうか。新宿駅東口に○時。ついたら携帯の番号に連絡をください。そんな感じだろうか。今までそれで問題が無かったし、むしろその方法は洗練されているのではないかとさえ思っていた。
しかし若い子の場合。そのような待ち合わせの方法は全く通じない。そもそも連絡からして大変である。”もし” 会ったらどんなことするんですか、とか。僕のイメージってどんな感じですか?とか。がっかりしてもすぐに帰ったりしないでくださいね、とか。
会うにしても、「○時に間に合うようにしますが、その前には○○があるので、少し遅れるかもしれません」とか。一回着替えてから行くのでやっぱり○時にしてもらえませんか、とか。会ったらどこに行くんですか、とか。改札っていっても、たくさんあるからもうちょっと細かく決めたいです、とか。
スマートに、すっと目的をただ果たすのは問題があるようなのだ。会う約束をする。という単純に思える行為一つをここまでふくらませて、楽しんでさえいるようにできるのは非常に面白いと思う。もちろんただ心配ということもあるだろう。しかし僕にはそれらが、とても新鮮であった。

心の表現が稚拙に思うことが多い。もちろんそれも魅力だ。
僕が学生だったころ、少なくとも今の僕よりもよりもずっと色々考えていたし、色々迷っていた。なんとも表現できない状態だった。さながら絡まった糸とでも言うのだろうか。ほどけるならば、ほどきたかったし。何か芯になるものを常に探していた。この時期に、うまく心をほどくことができなかったのは、それを示してくれる大人がいなかったからというのも、もしかしたら理由の一つかもしれない。
そんな自分の状態を振り返るためにも、会った人たちには色々な質問をした。それは非常に単純な事だったと思うし、過去の自分に問いかけて欲しいことだったかもしれない。
そして帰ってくる言葉に、僕自身は正直納得できないことも多かった。
わかる。わかるんです。たしかに学生の時に悩んでいたことも、今悩んでいることも、そうそう大きな違いは無いように思う。ただ当時に比べて結論が出しやすくなるための経験を積んでいるかもしれないし、またそれが固定観念になっているかもしれない。
そもそも世の中では、矛盾するいくつかの意見が並列することはあっても、まったく新しい考え方というのはそうそう出てこない。
当たり前のことなんだろうがいくつかの質問に対する回答は、十分想像できる範囲であった。しかし、その奥にある、なんとも引き出すのが難しそうで、また本人も無意識的ななにか。この部分が光って感じるのが、迷いだったり当時の僕も持っていた気持ちなのかもしれない。
若い子の、肉体以外での魅力、というのはひょっとしたら、それを感じるのは非常に難しいかもしれない。しかし、自分の投影としてというか、当時得られなかった気づきを、会話を通して得られるというのは興味深いことだとおもった。