ジムと障害者と親と。
僕は定期的にジムに通っています。ジムは僕にとって非日常だと考えています。頻繁に利用していますし、その期間も結構になります。それでもそう思うのです。利用者は色々な人がいるし、その大半は僕とはタイプが違うのではないかと勝手に思っています。もちろん他の人も僕を見てそう思っているに違いないのですが。
ジムを利用する人々は、一部の人をのぞいて大変健康的です。当たり前なんだけど、不健康な人はそもそもジムを利用できないし、利用するべきでもありません。たまに足が悪いような人がいて、そういう人は上半身を鍛えたりしています。その逆もあって、腕が不自由とまではいかなくても、あまりうまく動かないような人でも、下半身を鍛えたりと、それぞれの方法で鍛えています。杖をつきながらトレーニングしている人もたまに見かけるのですが、すごいことです。
そんなジムなんだけど、とても印象的な利用者がたまにいます。一番記憶に残っているのは知的障害者の利用者の方でした。。知的障害といっても、おそらく様々で、コミュニケーションが全く出来ない場合もあれば、社会生活は出来ないかもしれないが、コミュニケーションは問題ない方もいるようです。
ジムは一人で利用することが多いので、知的障害者といっても、大半はコミュニケーションのできる方です。その判断は短絡的ですが、話し方だったり話の内容で、そうじゃないかと僕は遠くで見ながら判断しています。たいていはインストラクターの方にややしつこいぐらいに絡んでいることが多く、ひょっとしたら障害ではないかも知れませんが、、僕はそう判断しています。
そんな中で、一度だけすごく驚いたことがありました。それは男性更衣室に女性(母親)が入ってきたことがあったからです。
ジムには着替える更衣室があって、ジャグジーも併設されています。そのため更衣室では完全に裸になることもあって、そういう意味では銭湯の脱衣所のイメージです。銭湯では掃除などのために稀に女性が入ってくることもありますが、ジムでは男性のスタッフも多いため、男性のスタッフを見かけることは当然ありましたが、今まで一度も女性が入ってきたことはありませんでした。
特に気になるわけではないけど、改めて不自然な状態であることをそのときに認識したのです。
「すいません失礼します」そのようにやや大きめな声を出す女性は、一見したところ障害者の母親という感じでした。母親はてきぱきと手馴れた様子で、子供の服を着替えさせていました。
その姿がとても印象に残っています。