過去の日常

ゲイ・バイとして過去のまとめ。30代の悩み。考え。日記。30代のカップルです。

興味本位は残酷なのか。

   

これは昔の友人の話。
仲のいい女の子の友人がいます。24歳ぐらいからのつきあいだと思います。

お互い考え方のプロセスはまったく違うのですが、ゴールが似ているということで知り合った初期の段階から意気投合していました。僕も好奇心旺盛ですが、その友人は僕以上でした。ちなみにその友人には僕はバイだと説明しています。

あるときその友人はゲイの知り合いができた。そのように言ってとても喜んでいました。そしてゲイのことをその人から色々と教えてもらったと。

実は僕はこのとき、ある種の嫌悪感というか、疑問を抱きました。そしてそのことが僕自身の反省にもつながっています。

その友人にとって、ゲイの世界というは自分の今までのコミュニティーからは想像のできない、未開拓の分野でさぞ刺激的だったのだと思います。そのわき上がる好奇心を埋めるために色々話を聞くというのはとても理解できました。
もちろんその友人が、ゲイのことを知らないからゆえに普段の生活の中で知らないウチに差別していることもあるかもしれません。友人はゲイに対する知識がまったく無いので、気づかない差別を避けるためにも知識が欲しかったというのもありえます。

しかしゲイの立場になって考えてみると、その友人からの質問が攻撃にさえ感じたのではないかと危惧してしまうのです。確かに初対面、ないしはそれに近い女性から色々と聞かれればそれとなくは答えると思います。しかしそれでいいのでしょうか、と。

多少なりともゲイとしての自分を悩んだ事だってあるかもしれません。思春期の多感な時期のこともあるだろうし、男性経験などいいにくい話もあると思います。
それらを興味という理由だけで聞くことに意味はあるのかと僕は思ってしまったのです。

ただし知識を与えないことがいいとは思っていません。むしろそれは問題があります。ゲイのコミュニティーを広く一般に知ってもらうのは大切なことだし、それは差別や垣根を取り払うことにもつながると思っています。

だけど。その友人のそれが正しい行為だったのか僕にはまったくわかりません。少なくとも僕はその話を聞いてから、「知らないことも大切」だと意識するようになった側面もあります。
何かの知識を得るために、誰かを傷つける可能性があるならば、その知識を得るのはとても覚悟のいることだと思います。

興味本位で色々と訪ねるのは、悪いことではないと思います。知識は深まりますし、自分の知らないいろいろな事を知るのはとてもすばらしい事です。しかし相手によっては、それで傷つく可能性もあるのかなぁとちょっと頭の片隅で考えてしまうのです。

※この記事ですが、「聞くな!」って主張しているように読めるかもしれません。が、僕はそのようには考えていません。僕自身については、さんざんブログで主張もしていますから聞かれたらそれについて答える覚悟があります。僕は何でも答えますよ!
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