オレのごはん。彼のごはん。
彼との食事について。恋人になってから結構な期間がたつので、食事については重要である。
外食での好みについてはまたの機会にしたい。
今回は自炊の話。
みんなご飯はどうしているだろうか。オレは基本的には完全に自炊である。できれば昼食も夕食もコンビニ弁当などではなくて、作った料理を食べたい。
総菜などは最低限に抑えたいし、冷凍食品などもってのほか。そしてこれはどれだけ忙しくて時間がなかったとしてもなるべく守りたい。もし本当に時間の無いときは、食べないという選択と、かなりの時間をかけて相談する。
そして大変申し訳ないことに、これは彼に対してもそうであって欲しいと考えている。つきあい始めの頃。彼はバイトが終わって帰ってくるのが23時半ごろだった。そしてこの時間から彼は冷凍食品を暖めて、予めタイマーで炊きあげたご飯をたべていた。
時には一緒に食べようということで、オレの帰りが遅くなるときには、冷凍食品を暖めて一緒に食べたこともあった。
こういうときであっても、なるべく冷凍食品じゃない方がいいと考えていた。
オレは幾度となく、帰ってきてから冷凍食品食べるなら、オレが簡単なの作っておくよ、と。そして一緒に食べるのは良いけど、オレが作ってもいいから冷凍食品はやめてほしい、と。いや。わかってるんですよ。オレがめんどくさいヤツだってこと。
しかし冷凍食品が嫌いなものは仕方が無い。オレは冷凍食品や総菜の出来合いなモノが嫌いなのである。最初のころはこういう事だったので、正直な所料理はオレの方がうまかったし、マメだった。彼に教えればすぐうまくなることは分かっていたんだけど、さすがに初期の段階でそこまでの口出しはできない。結果として食事に関してのお互いの好みのことはすごく心配でもあった。
いくつかの料理のポイントを彼に伝えると、かれはすぐに、そしてすごく料理の腕が上達した。もともとキッチリしている性格の彼は、レシピ本の通り重さを量りながら、書かれている分量を確実に入れていた。
今となってオレはキッチンに立つことがほとんど無くなってしまった。おかげで調味料の位置もわからない。彼はすごいことに、冷凍食品や総菜をほぼ完全にやめてしまった。今では一人の食事の時にもちゃんと作っているようである。オレの役割は、包丁をたまに研ぐことぐらいだ。
そしてオレは・・・相変わらず総菜とか冷凍食品は買ってないんだけれども、彼とおなじような料理は全然作れない。むかしは脂っこいものだったり、肉肉しい食べ物はオレの方がうまいという自負があったんだけど、最近ではオレの胃がそれを受け付けないので作らなくなってしまった。
ただ、焼き鳥とかのおつまみ系はいまだにオレの方がうまいと思っている。
だけど、すごくくやしいんだけど、オレの作れない(そして当時は彼も作れなかった)料理が、どんどん上達している。
奥さんの料理がうまいと男性は女性遊びをせずにまっすぐ家に帰ってくると言われている。そしてそれをオレは、はからずも実践している。